桑原一良さんしのぶ 松源社葬に2000人
5月に死去した、県北部と大阪府南部でスーパーを展開する㈱松源の会長、桑原一良さんの社葬「感謝の会」が5日、和歌山市の和歌山ビッグホエールで行われ、各界から約2000人が参列して故人をしのんだ。
追悼の映像が流れた後、葬儀委員長を務める同社の兼田守社長は、経営危機に際して同社を立て直した桑原さんの功績を「第二の創業者ともいうべき快挙」とたたえ、「築いてくださったもの、教えてくださったことを大切に守り、会長がそうされたように次の代へとつないでまいります」と式辞。
喪主で長男の桑原太郎専務は「従業員を幸せにし、会社を存続させていくことこそが一番の恩返し。会社や家族を見守ってくれる、その表情を曇らせぬよう力強く前へ進んでいきます」とあいさつし、祭壇に向かって「おやじ、いい会社にするから見守っといてな」と述べた。
桑原さんは昭和48年に入社し、平成11年から26年まで代表取締役社長、26年から代表取締役会長、28年から取締役会長を務めていたが、5月9日に肺がんのため65歳で死去した。
感謝の会の最後に参列者が献花し、桑原さんとの別れを惜しんだ。