夜店にぎわいエイサーも 和歌浦で天神祭
和歌浦天満宮(和歌山市和歌浦西、小板政男宮司)で24、25の両日、「天神祭」が行われ、浴衣姿の家族連れらが大勢訪れた。
昨年に続き、ふるさとの夏祭りを盛り上げようと、地元の北畑充香さん(44)と同宮、露店を出す和歌山移動店舗協同組合が協力し、地区の小中学校やこども園に金券を無料配布。さらに松本眼科(湊桶屋町)や、地元和歌浦の紀州高下水産、中山建設が祭りの協賛を申し出て、子どもたちが金券を手に露店に列を作っていた。
また、ことしは片男波こども園、和歌浦小学校の子どもたちに協力を呼び掛け、クリアカップを使ったキャンドルを手作り。暗がりの中、思い思いのイラストが描かれた約300の明かりが、参拝者の足元を照らした。
25日の本祭では、楼門や階段を背景に、迫力ある沖縄の伝統文化・エイサー太鼓や琉球空手舞踊が披露され、罪やけがれをはらう茅の輪をくぐる「夏越大祓」の神事も行われた。神楽殿では詩吟や神楽の舞などが奉納された。
和歌浦小学校2年生の志賀凰稀(おうま)君(7)は、参道に自分が作ったキャンドルを見つけて笑顔。「去年の金券は食べ物に使ったけど、ことしはくじ引きをしたい」と露店を回っていた。
北畑さんは「子どもたちが大勢来てくれて良かった。初の試みのキャンドルは地元の方々に協力いただき、皆さんにも喜んでもらえたようでうれしいです」と話していた。