早期の全線開通要望 京奈和道促進協が総会
県京奈和自動車道建設促進協議会(会長=尾花正啓和歌山市長)の本年度通常総会が2日、和歌山市七番丁のダイワロイネットホテル和歌山で開かれ、本年度の事業計画や予算を決定し、同自動車道の早期全線開通に向けた取り組みの推進を確認した。
同協議会は平成3年に設立され、沿線の4市3町と12経済団体で構成されている。同自動車道は京都市と和歌山市を結ぶ総延長約120㌔の高規格幹線道路で、ことし3月に県内の全区間が開通した。
尾花会長は「県内全区間が完成したのはうれしい。沿線では企業立地が進んでおり、さまざまな分野で効果が出ている」と喜びを語り、同自動車道と第2阪和国道の接続実現に期待を示した。
議事では、事務局から昨年度の事業や決算について報告が行われた後、役員改選が行われ、副会長に平野嘉也高野町長、監事に浦中隆男かつらぎ町議会議長が就任した。
本年度の事業計画については、全線の早期開通に向け他団体と連携し国などの関係機関に要望を行うことや、啓発看板やホームページなどの内容を県内区間全通から早期全線開通を求める内容に変更することなどを決定した。
最後に暫定2車線区間の早期4車線化や、紀の川インターチェンジ(IC)と関西空港自動車道・上之郷ICを結ぶ連絡道路の事業化を求める決議を採択した。
京奈和自動車道は、奈良県内の大和御所道路・御所南IC―五條北IC間(7・2㌔)が19日に開通する予定で、和歌山ジャンクション(JCT)からの利用可能距離は55・5㌔となる。