2万本に感謝と祈り 高野寺で箸供養

 8月4日の「箸の日」に合わせ、和歌山市料理飲食業組合(木下晴夫組合長)による「箸供養」が同日、同市元寺町の覚樹院高野寺(阪口隆俊住職)で行われ、同組合員や地域住民ら20人が参加した。

 使用済みの箸を持ち寄り、命の源である食事に使う箸に感謝し、家内安全や商売繁盛を祈る行事。箸供養発祥の地とされ、箸を神器とする徳島県の箸蔵寺と同じ弘法大師の開創した同寺で行われており、ことし11回目を迎えた。

 法要を前に、木下会長は「感謝の気持ちを持って、人生に寄り添う箸の心を組合から伝えていけたら。ゆくゆくは県内全体で、そして全国の箸をここで供養できたら」とあいさつ。

 同組合の加盟店150店舗などから使用済みの箸約2万本が集められ、副住職の阪口隆祥さんが箸への感謝と商売繁盛の祈りを込めた経を読み上げ、参列者は焼香をして箸に向かって手を合わせた。

 箸は後日改めて焼納される予定。

箸に感謝を込めて拝む参加者

箸に感謝を込めて拝む参加者