見えにくさ理解しよう 盲学校で体験会
県立和歌山盲学校(和歌山市府中、坂口勝弘校長)で5日、学校体験会が開かれ、紀北地域の小中高生を中心に約450人が「見えない、見えにくい世界」を体験した。
同校の専門的取り組みや視覚障害について理解を深めてもらい、同校についても知ってもらおうと、ことし初めて開催。アイマスクを着けた歩行体験や点字などを通して視覚障害の世界を体感する他、視覚障害者の卓球「サウンドテーブルテニス」、理療科によるマッサージ体験など盲学校ならではの体験も行われた。
「アイマスクカフェ」ではアイマスクを着けてケーキとジュースを試食。ケーキの場所が分からずフォークをうまく刺せなかったり、食べても入っているフルーツが何か分からなかったり、参加者は体験したことのない感覚に戸惑いながらも手やフォークを駆使して完食していた。
紀の川市から参加した赤堀惣一朗君(10)は「アイマスクを着けるだけでこんなに食べるのが難しくなるとはびっくりした。目の不自由な人はすごいと思った」と理解を深めていた。