紀州龍神が3連覇 おどるんやフィナーレ

和歌山市の真夏の風物詩「第49回紀州おどり『ぶんだら節』」と「おどるんや~第14回紀州よさこい祭り~」が5日、けやき大通りや本町通りなどで行われ、同時開催が定着した2大イベントは約15万人でにぎわった。「おどるんや」は6日夜まで行われ、和歌山城周辺など中心市街地はフィナーレに近づくほどに熱気が高まった。
NPO紀州お祭りプロジェクト(西平都紀子会長)主催の「おどるんや」は、5日はJR和歌山駅前、ぶらくり丁、和歌山城砂の丸広場、イオンモール和歌山の4会場、6日はモンティグレ、けやき大通り、和歌山城砂の丸広場、西の丸広場、高松の5会場で演舞が行われ、6日夜に砂の丸広場でフィナーレを迎えた。
今回も真夏の炎天下、先月30日の開幕から計3日間にわたり、初参加8チーム、県外参加17チームを含む計94チーム、約3600人が踊り切り、総踊りでは喜びと達成感を分かち合った。
各会場では、オリジナル地方車から響く熱い爆音に乗せて踊り子たちが激しい演舞を見せつけた。夜になるほどに踊り子たちの疲れは募り、汗や涙でメークが崩れるなどしたが、祭りのテンションはますます盛り上がり、踊り子たちの笑顔は輝き、演舞はキレを増した。
審査発表は和歌山城砂の丸広場で行われ、おどるんや大賞は「紀州龍神」(和歌山市)が3年連続6回目の受賞。金賞・県知事賞に「紀州天下華酔組」(岩出市)、銀賞・和歌山市長賞に「和歌山MOVE」(和歌山市)が輝き、3チームはステージで再演舞を披露した。
審査員代表の津村周和歌山新報社社長は「年々演舞のレベルが高くなっており、和歌山を愛している皆さんの気持ちが伝わってきます」と講評した。
その他の受賞チームは次の通り。
【地方車賞】喜笑花(和歌山市)▽紀楽蝶(湯浅町)
【衣装賞】紀州龍神▽近畿大学よさこい連洗心(大阪府東大阪市)
【ホゴちゃん賞】合同連太陽(和歌山市)
【県議会議長賞】近畿大学よさこい連洗心
【県教育委員会賞】夢屋舞組(御坊市)
【和歌山市議会議長賞】四天王寺大学YOSAKOIソーラン部仏喜踊(大阪府羽曳野市)
【和歌山市教育委員会賞】関学よさこい連炎流(兵庫県三田市)
【高知市長賞】嘉們―KAMON―(大阪市)
【高知よさこい祭り振興会賞】神戸大学よさこいチーム山美鼓(神戸市)
【審査員特別賞】夢コスモス(和歌山市)

おどるんや大賞3連覇を飾った「紀州龍神」

おどるんや大賞3連覇を飾った「紀州龍神」