交通の課題解決へ 紀の川市と国交省協定
国土交通省近畿運輸局と紀の川市は4日、地域の公共交通の課題解決を目指す「地域連携サポートプラン」協定を締結した。同局は平成29年度末をめどに解決策などをまとめた提案書を交付し、市は30年度中に地域公共交通網形成計画の策定を目指す。
同サポートプランは昨年度から始まった取り組みで、県では橋本市に次いで2例目の協定となる。同局は自治体と協定を結び、地域公共交通の現状把握や意見交換などを実施。課題を整理し、学識経験者らを交えたワークショップを開き、課題解決に関する提案書を自治体に交付する。
市によると、市内には地域巡回バスなどが複数路線で運行しており、重複しているルートの解消や利便性向上といった課題があるという。効率的で持続可能な交通網を形成するため、同サポートプランの協定を締結し、同局にアドバイスを求める。
同日は市役所で協定締結式が行われ、中村愼司市長と和歌山運輸支局の北寺康人支局長が協定書を交わした。中村市長は「公共交通は市民の日常生活を支える重要な役割を担っている。取り組みについて後押しをお願いしたい」とあいさつ。北寺支局長は「持続可能な地域公共交通網の形成に必要な取り組みの方向性について連携、協力して考え、課題解決に向けて進んでいきたい」と述べた。