江戸のあだ討ち物語を表現 岡崎団七踊り
姉妹のあだ討ち物語を伝える「岡崎団七踊り」を踊る納涼おさらい会が14日、和歌山市西の西熊野神社で開かれた。
江戸時代、父親を「志賀の団七」という代官に殺された姉妹が団七を討つ物語を基に作られた踊りで、姉妹が鎖鎌となぎなたの鍛錬に励む場面の「さらし踊り」と「なぎなた踊り」、あだ討ちの場面の「団七踊り」からなり、県指定無形文化財となっている。岡崎団七踊り保存会(西谷暢浩会長)や地元小学生らがそれぞれの役の衣装に身を包み、鎖鎌、なぎなた、日本刀を振って踊った。
西谷会長は「ことしも夏休みから始めた練習も、良い天気でしっかりできた。最後までゆっくり楽しんでほしい」とあいさつ。尾花正啓市長も訪れ、「保存会の頑張りに感謝したい。これからも続けてもらいたい」と話した。
踊り手はやぐらを囲み、緩やかなはやしに合わせて手に持った武器を振り、武芸の技術が光る踊りを見せた。
市立岡崎小学校3年生の沖殿隆真君は「夜や早朝の練習が大変だったけど、3年間やって上達したように思う」、4年生の坂口珠央さんと珠亜季さんは「ずっと踊ってたのでとても暑いけど、やり切れた」と達成感でいっぱいの表情を見せていた。