民進・岸本氏が県連代表退任へ 離党も視野

 民進党の岸本周平衆議院議員(61)=和歌山1区=が和歌山県連代表を退く意向を示し、離党も視野に入れていることが分かった。

 岸本氏は、7月の東京都議選で民進党が5議席獲得にとどまる厳しい結果が出て以降、自身のブログや本紙での国政レポートなどで「解党」と野党再編の主張を公言してきた。

 今月5日夜、党の支持団体である連合和歌山との意見交換会の席上、岸本氏は「解党しなければ民進党はだめだ」などと語り、解党できない場合は離党を考えていることを明かしたという。解党を主張しながら県連代表を務めることはできないとして、岸本氏は10月の県連大会で代表を退く見通し。

 県連の浦口高典幹事長は、岸本氏の県連代表退任はやむを得ないとしながらも「前原誠司新代表の下、挙党体制で進もうとしているタイミングでの離党は、同志として賛同できない」と話している。

 岸本氏は平成21年の初当選以降、小選挙区で自民党候補に3連勝している。