自転車事故の怖さ体感 スタント交安教室
プロのスタントマンが自転車の交通事故を再現する交通安全教室が12日、和歌山県紀の川市東大井の市立打田中学校(木村信一校長)体育館で開かれ、全校生徒約360人が事故の怖さを再認識した。
教室はスケアード・ストレイト(恐怖を直視する)教育技法を採用。交通事故の恐ろしさを感覚的に疑似体験させ、安全行動を学ばせる目的がある。県警本部とJA共済県本部が共催し、平成21年度から実施。中高生を対象に、年2~4校を巡回している。紀の川市内での開催は初めてとなる。
教室では、プロのスタントマンが講師を務め、自転車と歩行者や自転車同士が衝突する事故を再現。携帯電話を使用しながらの運転や飲酒運転、2人乗りなどの違反行為を学びながら、事故が起こった原因を考えた。また、見通しの悪い路地から広い道路に出る際の安全な方法として、一時停止や左右確認を説明。「それだけで防げる事故はたくさんある」と促し、「ルールを守り、周りに対する優しい心遣いで事故を防いで」と呼び掛けた。
3年生の堀川蒼真君(15)は「自分が加害者にならないように、気を付けて運転したい」と話していた。