和歌山県知事選出馬へ 大江元参院議員

 和歌山県白浜町出身の元参議院議員、大江康弘氏(63)が、任期満了(来年12月16日)に伴う次期知事選に立候補の意向を固めたことが分かった。14日、和歌山市内でわかやま新報の取材に応じた大江氏は「政治家人生の集大成として挑戦する」と話した。次期知事選への出馬表明は大江氏が初めて。年内にも記者会見で正式に表明する。

 大江氏は昨年7月の参院選比例区に自民党公認で出馬したが落選。その後、支持者へのあいさつ回りで県内各地を訪れる中で、現県政と市町村、地域住民の間に距離があると感じるようになり、ことし6月ごろに出馬を決意した。

 大江氏は自民党県連会長代行を務めており、立候補の意思は県連会長の二階俊博党幹事長にも伝えたという。10月22日投開票の衆議院3補選の後、県連に公認を申請する考え。

 現在3期目の仁坂吉伸知事(66)は次期知事選への態度を明らかにしていないが、前回知事選で自民党の推薦を受けており、大江氏と対決することになれば、保守分裂の選挙となる可能性がある。

 大江氏は芦屋大学卒。25歳で県議に初当選し、6期目途中の平成12年の知事選に出馬したが、木村良樹前知事に敗れた。国政に転じ、13年に自由党、19年に民主党から参院選に2期連続当選。改革クラブ、幸福実現党にも一時在籍した。

次期知事選への意欲を語る大江氏

次期知事選への意欲を語る大江氏