熊楠生誕150年の純米酒 「南方 雄町」発売
和歌山県和歌山市生まれの世界的博物学者・南方熊楠(1867~1941)の生家である酒造会社㈱世界一統(和歌山市湊紺屋町)が、2日に熊楠の生誕150年を記念した特別純米酒「南方 雄町」を発売する。
植物学や民俗学など幅広い分野で足跡を残し、自然保護活動の先駆者でもあった熊楠の偉大な功績を広く伝えたいと、記念の年に合わせて発売。ボトルのラベルには、粘菌研究で知られた熊楠が昭和天皇に進献した粘菌「アミホコリ」のイラストをデザインした。
原料には、「幻の酒米」といわれる岡山県産の希少米「雄町」を使用。夏の間寝かせ、程よく熟成された「ひやおろし」で、芳醇でコクのある味わいに仕上がった。
同社の南方雅博常務は「涼しくなった秋の夜長にぴったりのお酒。まろやかな味を楽しんで」と話している。
720㍉㍑入りで1500円(税別)。限定300本。22日に田辺市の紀南文化会館で開かれる記念シンポジウム「未来を生きる巨人 南方熊楠を語る」の会場でも販売する。
問い合わせは同社(℡073・433・1441)。