強いチームと組織語る サッカー北澤さん
サッカー元日本代表で解説者の北澤豪さん(49)を招いた講演会が4日、和歌山市のホテルアバローム紀の国で開かれた。「強いチーム・組織とはどのようなものか」と題し、ビジョン設定や仲間へのリスペクトの重要性を紹介した。
Jリーグのタイトルパートナーである明治安田生命保険相互会社和歌山支社とNPO法人和歌山からJリーグチームをつくる会が共催。ことしで3年目を迎え、異業種交流会と「アルテリーヴォ和歌山を支援する集い」の中で講演を行った。
北澤さんは、J1に所属するクラブの予算規模の大きさと現在のリーグ順位を比較し、「勝つために大事なのは金ではない」と強調。強いチームをつくるには明確なビジョン設定が必要だと説き、チームで勝敗の理由を分析し、意見を出し合うことの重要性を話した。
また、仲間をリスペクトすることの大切さも力説。自身が所属していたヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)を例に、チームが強かった理由をリスペクト精神を持った選手が多かったことや、それぞれが与えられた役割を果たしていたことであると話した。
さらに、経験を生かしながら組織構成に必要な要素を見いだすことを促し、それをチームメートで共有するよう呼び掛けた。
講演の後は、経済の活性化などを目的に、参加企業やスポンサーの約150社が交流。川腰藤雄支社長は「アルテリーヴォ和歌山を応援し、地域を元気にしたい」とあいさつし、同法人の板倉登志子理事長は「ビジョン設定を立て、一丸となって前へ進んでいきたい」と話した。