維新・栄氏が立候補表明 衆院選和歌山2区
日本維新の会は6日、10日公示、22日投開票の衆院選和歌山2区に党県総支部常任幹事の栄隆則氏(53)=和歌山県紀の川市貴志川町=を擁立すると発表。栄氏が県庁で記者会見し、「維新が大阪で成し遂げた改革を全国に広げていく」と話した。
会見には県総支部代表代行の林隆一和歌山市議が同席。公示直前での2区への候補擁立について、「もともと維新の国会議員がいた地区。みすみす明け渡すわけにはいかないというのが強い理由。不戦敗はありえない」と説明した。
栄氏は和歌山市出身で、美容品卸会社を経営。11月の紀の川市議選に党公認で立候補する準備を進めていたが、県総支部から衆院選への出馬を打診された。
紀の川市で市民の声を聞く中、少子高齢化や農業の衰退を強く実感し、そうした課題の解決には「一つの自治体ではどうにもならない」と思い、国政への挑戦を決断した。
議員の定数や報酬の削減などを通じて子育て費用の財源確保を図るとし、安倍政権が進める地方創生については「国からの一元化された政策では地域の実情に沿った取り組みは難しい」と述べた。
2区に日本維新の会(旧・維新の党含む)の候補が立つのは3回連続。平成26年の前回は3万9799票、24年の前々回は3万6110票を獲得している。
2区には栄氏の他、自民前職の石田真敏氏(65)、希望の党新人の坂田隆徳氏(38)、共産党新人の下村雅洋氏(62)の3人が立候補を予定している。