憲法と立憲主義を議論 和大生政治カフェ
若者が政治について考えるイベント「GO VOTE Cafe」が18日夜に和歌山県和歌山市匠町のカフェ「almo」で開かれ、和歌山大学の学生を中心に約20人が参加し、憲法と立憲主義について学習成果の発表や意見交換が行われた。
同大社会科学研究会が主催。選挙制度や社会問題に対する理解の促進や投票率の向上を目的に企画し、15日に続いての開催となった。
企画の中心者の一人、同大学院教育学研究科修士課程1年の服部涼平さん(24)は、22日投開票の衆院選と憲法の関係について「自民党が政策パンフレットに憲法への自衛隊明記を大きく掲載している。憲法問題は大きな争点だ」との見方を示し、憲法によって国家権力を統制する「立憲主義」の考え方を発表。道路交通法を例に「法律を守る義務は国民にあるが、憲法を守る義務は国会議員や公務員など権力の側にある」と強調し、憲法に基づいた政治が行われるべきだと訴えた。
平成26年の前回衆院選で自民党に投票した人数が1765万人だったのに対し、投票に行かなかった人は4922万人に上ったデータを紹介し、「衆院選は政権選択選挙。これだけの投票者数で与党が決められていいのか」と疑問を投げ掛け、投票する重要性を強調した。
同研究会は衆院選後もイベントを継続する予定。服部さんは「急な選挙のため準備は大変だったが、選挙が行われることがきっかけでこうしたイベントが生まれた。今後も投票することの大切さを有権者に訴えていきたい」と話していた。