バイヤーの反応良好 わかやま産品商談会
県内事業者が自慢の商品を出展する「わかやま産品商談会」が25日、和歌山県和歌山市七番丁のダイワロイネットホテル和歌山で開かれ、食品関係の企業を中心に約100社が出展し、県内外のバイヤー約400人と商品について意見を交換した。
県とわかやま産業振興財団が主催。平成16年から毎年開いており、今回で14回目。同財団の「中小企業元気ファンド事業」を活用した企業が開発した新商品を紹介するイベントも行われた。
会場では、梅干しやミカンジュース、クジラ肉などの県産品が展示され、出展事業者にバイヤーが商品の価格や使っている材料などについて熱心に聞いている姿が見られた。
クスギン洋菓子店(有田市)は湯浅しょうゆを使用したカステラなどを出展。販売開始を前に商品を多くの人に知ってもらおうと初めて参加した。しょうゆと生クリームをバランスよく組み合わせることで一般的なカステラより甘さが控えめとなっており、オーナーシェフの楠木一郎さんは「甘さを抑えており何個でも食べてもらえると思います」と笑顔を見せ、バイヤーとのやり取りについて「予想以上に前向きな反応がありうれしかった」と振り返った。
㈱松尾(和歌山市)は県産ミカンや桃を使用した100%ジュースなどを出展。同社の松尾武浩社長は約2年に及んだ商品開発の過程について「とれたてのフレッシュ感を出すのに苦労した」と話し、バイヤーの反応については「興味を持ってくれる人が多かった。お歳暮の商品に選んでもらえたら」と期待していた。