防火意識を高めよう 火災予防運動で啓発

 和歌山市消防局と市危険物防火研究会(木村達雄会長)は、秋の全国火災予防運動(9~15日)に合わせ、美園町のJR和歌山駅前で街頭啓発を実施した。

 空気の乾燥から火災が発生しやすくなる季節に防火の意識を高めてもらおうと、両団体が協力し、昭和54年から継続して取り組んでいる。

 本年度全国統一防火標語の「火の用心ことばを形に習慣に」が同封されたスポンジ、市防火標語の「ひろげよう防火の絆で火災ゼロ」が入ったポケットティッシュ各1000個を、局員ら11人が通行人に手渡し、「火の元には気を付けてください」と火災への注意を呼び掛けた。

 同局によると、市内のことしの火災件数は9日時点で69件と、昨年同時期に比べ39件少ない。出火原因は昨年と同じく放火、たばこ、コンロの順に多いという。

 予防課の乾嘉晃副課長は「出火の多くは本人の意識で未然に防ぐことができます。活動を通し、一人でも多く防火意識を高めてくれれば」と話していた。

局員が通行人に啓発グッズを手渡した

局員が通行人に啓発グッズを手渡した