麻薬・覚醒剤の乱用防止へ 功労者表彰
厚生労働省、県主催の「平成29年度麻薬・覚醒剤乱用防止運動わかやま大会」が23日、和歌山県和歌山市の県民文化会館で開かれ、慈善団体や薬物乱用防止指導員、更生保護女性会の関係者ら約300人が参加。功労者を表彰し、危険な薬物の根絶へ運動の継続と強化を誓った。
式典では、県薬物乱用防止指導員協議会の小西健之会長の開会宣言に続き、麻薬・覚醒剤乱用防止に功績のあった13人が表彰された。仁坂吉伸知事は「皆さんの日頃の活動に感謝している。身近に迫っている危険薬物について『知事監視製品制度』や『知事指定薬物制度』を設けて疑わしい製品を規制し、県民を守っている」と県独自の対策を紹介した。
特別講演では、音楽を通して薬物乱用や自殺などの悲劇を防ごうと活動している「魂のヴォーカリスト」杉山裕太郎さん(43)が「絆~どん底の中で見つけたヒカリ~」をテーマに話した。杉山さんは中学時代から非行に走り、暴走族リーダーや薬物乱用を経験したが、父との絆を再確認したことをきっかけに更生。「歌で世の中の人たちに勇気を与えたい」と10年以上にわたり活動してきたことなどを紹介した。
厚労省、県の担当者、医師、杉山さんを交えたパネルディスカッションや、りら創造芸術高校の生徒による薬物乱用をテーマにした演劇なども行われた。
表彰されたのは次の皆さん。
【厚生労働大臣感謝状】北年美(県薬物乱用防止指導員新宮地区協議会)
【厚生労働省医薬・生活衛生局長表彰】上杉京子(同日高地区協)▽畑野行広(同串本地区協)
【県薬物乱用対策推進本部長感謝状】半田德夫(同和歌山市地区協)▽山本久(同)▽中谷周加恵(同那賀地区協)▽前喜久生(同伊都橋本地区協)▽黒西京子(同海南海草地区協)▽殿井弘子(同有田地区協)▽古川義晃(同日高地区協)▽金子賢次(同田辺地区協)▽御前仁子(同新宮地区協)▽福島安規子(同串本地区協)