功労表彰や講演 紀の国被害者支援セ20周年

 事件・事故の被害者や家族への支援活動を行っている公益社団法人紀の国被害者支援センター(大谷美都夫理事長)の設立20周年記念式典が11月29日、和歌山県和歌山市の県民文化会館小ホールで開かれ、活動への支援や功労をたたえて6団体と6人が表彰を受けた他、犯罪被害者遺族の講演や記念コンサートが行われた。

 式典では大谷理事長が「県民の皆さまのご協力を受け、支援の輪を広げ、途切れることのない総合的な被害者支援活動に取り組むことで、安心で安全な生活ができる和歌山県づくりの一部になればと考えます」とあいさつ。宮沢忠孝県警本部長が「これまで支援団体として経験を重ね、信頼を高めてきた貴センターの活動が非常に重要です」とたたえた。

 表彰では、長く賛助会員としてセンターの活動を支援している企業と団体に感謝状、活動に長く従事している職員に表彰状が、大谷理事長から手渡された。

 その後、全国被害者支援ネットワークの平井紀夫理事長が、犯罪被害により自身の息子を失った体験や、日本の被害者支援の歩みについて講演し、関西を中心に活動する和歌山市出身のシンガーソングライター・宝子さんによるコンサートが行われた。

 同センターは平成9年5月、全国6番目の任意団体として和歌山市内に設立。13年にはNPO法人、22年には公益社団法人となり、23年には県公安委員会から「犯罪被害者等早期援助団体」に指定され、被害者支援の活動を広げてきた。

 表彰されたのは次の皆さん。

 【感謝状】医療法人天竹会竹中整形外科・内科▽国際ソロプチミスト和歌山紀北▽紀州農業協同組合▽㈱たいよう共済和歌山支店▽県遊技業協同組合▽㈱オークワ

 【勤続表彰】〈10年〉西山恭子〈20年〉平鍋朎子▽山東玲子▽渡辺友子▽〆木治男▽抜井貞代

大谷理事長から表彰を受ける支援者

大谷理事長から表彰を受ける支援者