中野さんら表彰 海南わんぱく公園俳句大会

海南市わんぱく公園(同市大野中、有本智園長)が主催する「第3回わんぱく公園俳句大会」の表彰式が10日、同所で行われ、小・中学生の部8人、一般の部(高校生含む)7人の季節感豊かな作品が入賞した。

最優秀作品には今回から海南市長賞が贈られ、一般の部は中野富子さんの「繕ひものめっきり減りて夜長かな」、小・中学生の部は小池香凛さんの「公園のベンチにひらり赤もみじ」が選ばれた。

同公園では毎月俳句会を開いており、指導する和歌山俳句作家協会役員選者、関西現代俳句協会理事の古梅敏彦さん(78)によると、6年目を迎えた俳句会の会員は、発足当時の6人から17人に増え、活発に活動を続けている。

大会の選者は古梅さんが務め、表彰式では入賞作品の選評を紹介。中野さんの句については「物の豊富な現代では、繕いものの習慣も減ってしまったという気持ちがよく表れている」と評した。

西原孝幸市教育長から入賞者に表彰状と記念品が手渡され、西原教育長は「俳句は17文字に思いを込めた素晴らしい文化です。季語で季節が表される日本語の素晴らしさを皆さんと共に学びたい」と話した。

今回の入賞者は次の皆さん。

【一般の部】海南市長賞=中野富子▽わんぱく公園・公園長賞=三堀明「日向ぼこ兼ね公園で子守かな」▽わんぱく公園俳句会選者賞=中西弘次「彩雲に紛れ飛ぶ影赤とんぼ」▽佳作=山田弦輝、山崎智洋、中慎吾、泉久美

【小・中学生の部】海南市長賞=小池香凛▽わんぱく公園・公園長賞=山田息吹「炎天下からだがとけるなんて日だ」▽わんぱく公園俳句会選者賞=田村晄基「ヒガンバナまっかにそまるぼくの道」▽佳作=しみずゆな、高島安純、しみずゆうが、多田葵、島心咲

海南市長賞の表彰を受ける中野さん㊨

海南市長賞の表彰を受ける中野さん㊨