うがいで風邪予防 みさき公園アシカのチチ
寒さが厳しさを増す中、大阪府岬町のみさき公園(真貝征志郎園長)は17日、風邪予防キャンペーンを開始。うがいをする同園の人気者、カリフォルニアアシカのチチを「うがい推進委員長」に任命し、来園客が見つめる中、チチは得意のうがいを披露した。
同園によると、22歳の雄のチチは水で口をすすぐ「うがい」の癖があり、同園で飼育されているアシカ3頭の中ではチチだけという。
午後1時から行われた任命式で、真貝園長は「風邪がはやってきています。食後にうがいをするアシカの姿を見て、風邪予防の意識を高めてください」とあいさつ。スタッフが任命状を読み上げると、チチはペコリとおじぎし、「エイ・エイ・オー」に似た鳴き声を発して前ビレを上げるポーズを披露。魚を食べてからプールに移動し、岩場から流れ落ちてくる水でガラガラうがいを繰り返した。
チチのうがいを見た兵庫県尼崎市の男性(27)は「ニュースで見たことはありましたが、近くで見ると動きにとても迫力がありました」と話していた。
キャンペーンは来年2月28日まで。園内にチチのポスターを掲示し、来園者にうがいや手洗いの徹底など風邪の予防を呼び掛ける。