ろう学校でサッカー交流 三菱冷熱システム

 和歌山県立和歌山ろう学校(和歌山市砂山南、島田健司校長)で16日、「いきいきサッカー交流会」が開かれ、同校と紀北支援学校(同市冬野、太田善孝校長)の生徒、三菱電機㈱冷熱システム製作所(同市手平)の社員ら100人以上がフットサルで対戦した。

 同社の地域貢献活動の一環として始まり、ことしで18回目。ろう学校からは小中高生、紀北支援学校からは中高生が参加した。

 試合は各校の生徒と教員、同社の5チーム総当りで行われた。ろう学校と同社の試合では、ろう学校の児童が素早くコートを走り回り大人たちを困らせた。中学・高等部の生徒も全力でシュートを決め、観覧席を盛り上げた。

 同社の緒方輝明人事課長(49)は「生徒の体力がすごくて、今は気持ちのいい疲労感がある。長年参加させてもらうのはありがたいこと。今後も協力できたら」、ろう学校小学部4年生の作元唯翔君(9)は「相手がすぐにボールを狙いにくるので強かったけど、ゴールが決まってうれしかった」と試合を楽しんだ様子だった。

 ろう学校の先生チームと対戦した紀北支援学校のキャプテン(18)は「相手が先生だったけど、みんなで戦えて勝てて良かった」と話していた。

 昼休憩を挟んだ後は、PK戦でも盛り上がった。

大人も子どもも真剣にボールを競り合った

大人も子どもも真剣にボールを競り合った