自動車レース 岩倉さんチームが3連覇
車両メンテナンスを手掛ける「HIGH SPECイワクラエンジニアリング」(和歌山県和歌山市築港)の岩倉利孝代表(52)率いるレースチーム「ハイスペック和歌山EG6ECSTA」が24日、兵庫県多可町のセントラルサーキットで開かれた「KUMHO ECSTA CUP セントラル ラジアルチャレンジ2017」最終戦で優勝し、逆転でシーズンチャンピオンに輝いた。同チームは3連覇となった。
ホイールの直径が15インチ(約38㌢)以下の「コンパクト&アンダー15ストリートクラス」に参戦。2・8㌔のコースを10周する。最大18台で5~12月に4戦を戦った。順位ごとにポイントが付与され、3戦を終わったところで獲得ポイント23と、トップと9ポイント差。4戦で優勝し、かつライバルが3位以下に沈むことが逆転優勝の条件だった。
岩倉代表が手掛けたホンダ・シビック「ハイスペック和歌山EG6エクスタ」は、予選から唯一1分29秒台をマークし、ポールポジションを獲得。決勝レースでも1分30秒ほどの安定した走りで、トップを守った。5周を走ったところで故障車が発生、レース続行が危険と判断され打ち切りとなった。ライバルは下位から浮上できず、幸運にも年間チャンピオンが転がりこんだ。2位との差は10ポイントだった。
初戦で優勝した後、2戦は事故リタイア、3戦も7位と苦しんだ。岩倉代表(52)は「車の仕上がりには自信があり、若いドライバー次第だった。最終戦を勝つことに意識を集中した。ドライバーにプレッシャーをかけない『ニコニコ作戦』が運を引き寄せた」と満面の笑み。
一昨年の岩倉代表、昨年の海南市の澁谷敏孝さん(26)に続き、同チーム3連覇の立役者になった、兵庫県丹波市のドライバー足立太志さん(23)は「気合を入れず、自然体で臨めた。岩倉さんらスタッフの的確な助言のおかげで安心して戦えた」と喜びを語った。
(記事・写真提供=丹波新聞社)