知事が遺族に直接謝罪 紀の川市土砂崩れ

 仁坂吉伸知事は9日、昨年10月の台風21号で斜面が崩壊した和歌山県紀の川市西脇地区を4日に訪れ、被災者に直接謝罪したことを明らかにした。

 同地区では、崩れた土砂が民家を直撃し、男性(82)が死亡。3世帯10人が一時、避難所生活を送った。昨年末、専門家らによる県の調査検討会が、県の広域農道整備が崩壊の一因と指摘し、仁坂知事は謝罪と補償の意向を示していた。

 仁坂知事は現地で男性の遺族と被災者に謝罪し、補償の手続きを進めると伝えたとし、「心からおわび申し上げた。ご理解いただけたと思う」と述べた。