出合さん夫婦「ふたり」展 カメラの西本で
カメラの西本車庫前本店(和歌山県和歌山市西高松)3階ギャラリーで17日まで、同市の出合(であい)善昭さん(67)と、であいのりこさん(60)夫婦による写真展「ふたり展」が開かれている。善昭さんは日本風景写真協会和歌山支部の副支部長。のりこさんは同店の従業員でもあり、同協会の理事を務める。ともに仕事の傍ら全国各地で撮影した風景写真40点を紹介している。
初の夫婦展開催のきっかけは、このほど風景写真の専門誌『風景写真』に、プロの写真家の作品に並び、そろって写真が掲載されたこと。会場にも展示されている善昭さんの作品は、神秘的な青色に包まれた橋杭岩を写した「Blue Venus(ブルービーナス)」。長時間露光で金星の動きとともにフィルムに収めた。
のりこさんの作品「紀の川の記憶」は、夕映えの中進む列車を遠景に、たたずむ朽ちた舟が印象的な一枚で、色合いも善昭さんとは対照的。
2人は「カメラやレンズを変えることで、描写力や表現が違ってくるのが写真の面白いところ」と話し、「山に入るときは、リュックの重さが20㌔ぐらいになることもある」と善昭さん。さまざまな機材を使い分けて撮影しているのも見どころという。
作品はこの他、滝に映える新緑、高野山の雪景色、雄大な富士山など。中には水害に遭い今は見られなくなった、緑に光が差し込む新宮市の桑の木の滝を写したものもある。2人は「写真を通じてたくさんの出合いに恵まれ、宝物が増えていくよう。それぞれの感性の違いをお楽しみください」と呼び掛けている。
午前10時から午後6時(最終日は5時)まで。問い合わせは同店(℡073・424・5171)。