木の温もり伝える 和歌山市で木育キャラバン

木のおもちゃで遊び、和歌山の森林や木材への関心を高める「木の国わかやま木育キャラバンin和歌山市」が13、14の両日に和歌山県和歌山市和歌浦南の片男波公園健康館で開かれ、家族連れが数百点の木のおもちゃを楽しんだ。

和歌山産の木材「紀州材」を知ってもらい、林業や木材加工業を活性化しようと同実行委員会が実施。キャラバンは東京都の東京おもちゃ美術館が選んだ木製玩具で遊ぶ移動式のおもちゃ美術館として全国を巡っており、和歌山には初上陸。紀州材を使ったマイ箸やスプーンが作れる地元木材関連会社によるワークショップも行われた。

会場にはブナの木で作った卵が詰まった「木のプール」や積み木を組み合わせて迷路を作り、ビー玉を転がすおもちゃなどがずらり。ぬくもりのある木のおもちゃを乳児から小学生までがそれぞれの遊び方で楽しんだ。

また、紀州材積み木の寄贈式も行われ、県森林組合連合会の眞砂佳明代表理事会長と農林中央金庫大阪支店の松永諭支店長から、尾花正啓市長に積み木が贈られた。積み木はワークショップで来場者が角を削ったもので、市立幼稚園と保育所21カ所に贈られる。

おもちゃで遊んだ垂井唯夏ちゃん(7)と吉岡那桜ちゃん(7)は「木のプールはちょっと痛かったけど、積み木の迷路を作ったり、ねじを回して木の車を作ったり、いろいろ遊べて楽しかった」とおもちゃを満喫していた。

海瀬隆太郎実行委員長(43)は「和歌山県は77%が森林。戦後植えられたスギやヒノキがいま使い時を迎えている。使い方を考えて、林業や森林を好きになってもらえるようにこれからも活動を続けるので応援してもらえたら」と話した。

積み木寄贈式(左から松永支店長、尾花市長、眞砂代表理事会長)

積み木寄贈式(左から松永支店長、尾花市長、眞砂代表理事会長)