粉川さん、丸太君ら最優秀賞 ジュニア県展
第3回和歌山県ジュニア美術展覧会の本展が、28日まで和歌山市吹上の県立近代美術館で開かれている。今回は3669点の中から立体部門で和歌山市立雑賀小学校2年生の丸田航太郎君、書部門で岩出市立中央小学校6年生の粉川珠羽さん、絵画部門で日高川町立川原河小学校6年の東原百伽さんが最優秀賞を受賞した。
小学生から中学生までジュニア世代の作品発表の機会を増やし、育成を目指して開催。11月に上富田文化会館から始まった地方展を終え、本展では最優秀賞、優秀賞、特別賞、入選に選ばれた絵画325点、書作品235点、立体作品42点を展示している。
丸田君が作ったのは「まぼろしのウッドドラゴン」。作り始めたのは春休み。自主勉強で「新しい生物」をたくさん考え、一番気に入ったドラゴンをもとに制作。下書きで描いたドラゴンを立体にするのは難しく、顔を作る際に失敗もあったが、夏休みの終わりに完成した。
ドラゴンにはワシやシャチといったさまざまな動物の特徴が盛り込まれ、体は粘土、うろこは木の皮とどんぐりの帽子、羽は薄い木の皮でできている。
丸田君は「取材してもらえるとは思わなかったのでびっくりしました。最優秀賞でうれしいです」と話していた。
粉川さんの作品「友情を育む」は夏休みに100枚以上書いた中の一つ。ひらがなや漢字の交じった作品を書いてみようと、今回の文字に挑戦した。一文字一文字を丁寧に書き、全体をバランスよく見せるため、特に最初と最後の文字の大きさをそろえ、漢字とひらがなの文字の大きさにも気を付けた。
2年生から書道を始めた粉川さんは、毛筆を中心に習い、毎年中央展にも入賞している。
粉川さんは、受賞について「うれしかった。夏休みは忙しかったけど頑張ったかいがあったと思います」と話し、今後は行書や隷書にも挑戦してみたいと希望を語った。
表彰式は27日午前10時から、同館のエントランスホールで行われる。