紀の川市に新工場 平和エンジニアリング

和歌山県紀の川市の北勢田第2工業団地に新工場を建設する㈱平和エンジニアリング(大阪府岸和田市内畑町、東尾博充代表取締役)と市、県の3者は29日、市役所で進出協定調印式を行い、協定書にサインした。

同社は岸和田市に本社と工場を置き、主に橋梁や道路関連の鋼構造物の製造を手掛け、構造物の設計から製造、施工まで自社で一貫して行っている。国内のインフラ整備の補修、更新事業や耐震事業に伴う受注量の増加に対応するため、本社を含めた製造拠点の全てを新工場に移転する。新工場は同団地の最後の1区画への進出。敷地面積は1万6247平方㍍、延べ床面積は4275平方㍍。投資額は約4億8000万円(土地代除く)で、3年間で正社員16人の雇用を予定している。

協定調印式で中村愼司市長は「非常にありがたく、うれしく思う。地元企業として、発展に協力をしていきたい」とあいさつ。那賀振興局の若林誠治局長は「京奈和自動車道などが整備され、交通アクセスが飛躍的に向上した。社の飛躍にも貢献できると思う」と述べた。東尾社長は「紀の川市でしっかりと仕事をし、全国や海外へ広めていきたい。一人でも多くの雇用を生み、活性化させたい」と話した。

今後は3月市議会で議決を図り、4月に区画の売却が行われる。操業開始は2019年4月を予定している。

協定を結び握手する東尾代表取締役㊥と中村市長㊨、若林局長

協定を結び握手する東尾代表取締役㊥と中村市長㊨、若林局長