景気DI改善で初の46超え 県内企業調査
帝国データバンク和歌山支店がまとめた1月の和歌山県内景気動向調査によると、企業の景況感を示す景気動向指数(DI)は前月比1・6ポイント増の46・2となり、2002年5月の調査開始以来初めて46を超えた。全国順位は2カ月連続で改善し、43位(前月46位)だった。
規模別では、大企業は54・2(前月比8・4ポイント増)、中小企業は45・4(同1・0ポイント増)といずれも改善。業界別では、「運輸・倉庫」が前月比4・2ポイント悪化したが、「農・林・水産」「金融」は横ばい、「建設」「製造」「卸売」「サービス」は改善した。
先行きの見通しは3カ月後が49・2(前月48・3)、6カ月後は48・9(同46・3)、1年後は48・1(同47・6)といずれも改善。全国の見通しと比べると低いが、差は縮小している。
同支店は、県内のDIは全国順位で下位にあり、県内企業からは「案件が東京に集中」など地域間格差を指摘する声も大きいとしながらも、「先行き見通しについても改善傾向にあり、全国との差も着実に詰めていることから、今後の本格的な回復に期待したい」としている。
調査は1月18~31日にインターネットで行い、対象89社のうち44社(49・4%)が回答した。