「紀州の女性」第2集発刊 あがらの和歌山

 和歌山の魅力を発信する「紀州文化の会」(大江寛代表)は3月10日、さまざまな分野で活躍している和歌山ゆかりの女性を紹介する『あがらの和歌山 紀州の女性 第二集』を発刊する。シリーズの第12弾で同会の14冊目の出版。大江代表(69)は「前回よりグレードアップした内容。和歌山にはこれほど一生懸命に頑張る女性がいるんだと和歌山県内外の方に伝えたい」と話している。

 同会は「和歌山のいいところを見つけて伝え、ファンを増やそう」と、毎年テーマを決めて和歌山の歴史や風土にちなんだ書籍を出版。「紀州の女性」は昨年発行した第一集の反響が大きく、紙面に登場した女性からも「頑張っている女性は他にもたくさんいる」「ぜひあの人も紹介して」と推薦の声が相次いだことなどから、第二集の製作を決めた。

 登場する女性はパンダの飼育に携わる人や花火師、尺八奏者、五輪選手、助産師など、まちづくりや芸術、スポーツ、企業経営、医療福祉など、多分野・業種で活躍する204人。仕事を始めたきっかけや活動のやりがい、挑戦していることなど8項目を尋ね、前回同様1人につき2㌻を使って写真とともに掲載している。

 地元で地域に根差した活動に取り組む人から、国際的に活躍する人まで多彩な顔ぶれで「『誰もが知ってる』という人でなく、地道な努力をされている縁の下の力持ちのような方を紹介したかった」と大江代表。

 同会メンバーの宇和千夏さんは「いろんな業種で活躍する女性を知って励みになり『会ってみたい』と思う人もたくさん。実際に交流やつながりも生まれています」とにっこり。理事の中岡俊明さん(64)は「まさに和歌山の宝。県内外の若い人や男性にも読んでもらい、皆さんそれぞれに自分の可能性を見つけてもらいたいですね」と話している。

 B5判、一部カラーの465㌻。2480円(税込み)。県内の主要書店で販売する。

書籍を手に「紀州文化の会」の皆さん

書籍を手に「紀州文化の会」の皆さん