西洋料理界に新風を 司厨士会に女子部発足
公益社団法人全日本司厨士協会の和歌山県本部にこのほど、食に関心のある女性が集う「女子部」が発足した。1959年設立の伝統ある西洋料理人の集団だが、まだまだ男性の割合が高い世界。同協会は「女性の目線で新しい風を吹かせてほしい」と今後の活動に期待している。
女性の活躍が目立つ昨今の業界の情勢を見た県本部の真珠郁久会長(レストラン・マリシーザオーナーシェフ)が、女子部の設置を発案。県本部では会員数の減少と若手の参加が課題になっており、「女性の存在が男性の刺激にもなる。西洋料理のさらなる発展のため、古いしきたりを一新したい」と、知り合いでベリーダンサーの小坂真由美さんに立ち上げを依頼した。
発足メンバーは、料理人だけでなく介護士やカフェ経営者などさまざまな職種の9人。女性向けイベントや地域の催し、県本部のイベントへの協力などを考えている。小坂さんは「いろんな人が集まってこそ、新しいアイデアが生まれる。メンバーを増やし、自分たちも楽しみながら息の長い活動にしていけたら」と話している。
食に関心のある人なら誰でも参加可能。問い合わせはマリシーザ(℡073・446・5505)。