野外劇や武者行列ことしも 25日孫市まつり
戦国時代の鉄砲集団・雑賀衆を率いた雑賀孫市で地域活性化と和歌山の観光振興を目指す「第14回孫市まつり」(孫市の会主催)が25日、和歌山県和歌山市の本願寺鷺森別院とその周辺で開かれる。今回も武者行列や火縄銃の演武、迫力の野外劇をはじめ多彩な内容で行われる。
ことしのテーマは「新しい南海和歌山市駅前広場に雑賀孫市銅像の実現を!!」。同会は、同駅周辺が雑賀衆の本拠地であったことを広く知ってもらい、街のにぎわいを取り戻す契機にしようと考えている。ことしは、浄土真宗本願寺派第11世宗主・顕如が雑賀衆に「鉄砲よき衆五百丁(鉄砲の上手な衆を500人ばかり寄越してほしい)」との手紙を書いてから440年にあたり、さらに盛り上げようと多くの来場を呼び掛けている。
雑賀衆武者行列は午前10時半に和歌山城二の丸を出発し、11時45分ごろ同院に到着する予定。境内では正午から「日本一の野外劇“雜賀御坊”にて最終決戦!卍顕如登場!蛍火絶叫!“信長”を“孫市”は撃てるのか?!」の上演と1回目の鉄砲演武。出演は、西村匡生さん、七海薫子さん、旭屋光太郎さんら。脚本・演出は今回も映画監督の中野広之さんが手掛ける。鉄砲演武は午後0時40分、2時半からもあり、彦根、堺、丹波亀山、根来の各鉄砲隊も登場する。
恒例の孫市鍋の無料振る舞いは0時半から500食分を用意。雑賀衆グッズの販売、歴史展示、マジックショー、スポーツチャンバラなども行われる。
問い合わせは孫市の会事務局(℡073・460・8534)へ。
その他の主なイベントは次の通り。
歴史キャラ・ゆるキャラ大集合(11時10分、1時15分、2時45分)▽坂本亮太・県立博物館学芸員の講演会「戦国時代の湯河氏と雑賀」(1時10分)▽模擬火縄銃体験(1時半)▽浦部陽介ライブ(1時35分)▽Shinoライブ(2時)▽甲冑(かっちゅう)体験(2時)▽黒潮躍虎太鼓(2時55分)▽THE BEATライブ(3時15分)