受験倍率は変わらず0・94倍 公立高入試
和歌山県教育委員会は12日、同日実施した2018年度公立高校入試の受験状況を発表した。学力検査は6670人(全日制6494人、定時制176人)が受験。全体で16人が欠席し、うち7人が再学力検査の対象となった。
県立全日制(29校4分校63学科)は本出願者6186人(スポーツ推薦含む)中6175人が受験。受験倍率は本出願時と同じで09年度以降最低となる0・94倍となった。
県立定時制(9校11学科)では本出願者171人中166人が受験し、受験倍率は本出願時の0・30倍から0・29倍に下がった。
13日には県立全日制12校3分校21学科と定時制8校10学科で面接、実技試験などを行い、合格発表は20日午前10時。同日午後2時をめどに追募集を行う学校・学科を県庁南別館と県教委のホームページで発表する予定。追募集の出願は26日に締め切り、再学力検査は28日。合格発表は30日に行われる。
出題の方針
【国語】大問四では昨年までの作文に代わり、古典の文章を読み解きあらすじを書く形式に変更。大問一では漢字や言語の基礎力を試す問題を、大問二、三では文章から正しく内容が理解できているかをみた。
【社会】従来の大問5構成を6構成にし、歴史的分野を江戸までの前近代と明治以降の近代・現代に分けて出題。三分野いずれも資料を読み取る力や社会的事象を考察し、適切に表現する力をみた。
【数学】持久走の記録の平均値や買い物の割引計算など、実生活に近い内容を複数扱い、各領域で基礎力や問題解決への関心、数学的な見方や考え方をみるようにした。
【理科】第1分野では水溶液とイオン、電流と磁界などについて基本事項の理解を、第2分野では生物の細胞や天気の変化などについて科学的な見方や考え方が身に付いているかをみた。
【英語】リスニングではこれまでの日本語での回答を英語での回答に変更。理解領域では、概要や要点を読み取る力を、表現領域では積極的な意欲や自己表現力が身に付いていいるかをみた。