「働く」が本に 子ども記者の取材を出版
町で働く大人に子どもたちが行ったインタビューをまとめた本『わかやまの「はたらく」』を、子どものライフスキル教育に取り組む放課後スクール「PETERSOX」(和歌山県和歌山市福町)が発売した。
スクールに通う小学生11人が、昨年9月から12月にかけて市中心部の食堂や新聞社、和菓子店など10社を「取材」したもの。訪問先は「話を聞いてみたい」と思ったところを自分たちで選んだ。事前に「働くって何だろう」と仕事について考え、プロのライターの指導も受け入念に準備。本番では、物おじすることなく堂々と疑問をぶつけた。
「自分たちの暮らす町のことや身近なかっこいい大人のことを知り、未来に希望を持ってほしい」と、スクール代表の岡﨑大輔さんが企画。本には記事や絵とともに、取材時のスナップが収められ、子どもたちの充実した表情がうかがえる。岡﨑さんは「本が、子どもが未来にわくわくするきっかけになれば」と期待している。
定価1200円+税。47ページ。50部発行。同市万町のブックカフェ「本屋プラグ」で購入できる。