県警OBを10校に いじめ防止などサポート
いじめや校内暴力から生徒を守る「学校支援サポーター」と派遣先中学校との対面式が5日、和歌山市小松原通の和歌山県庁南別館で行われた。
県警OBが各学校に1年間常駐し、生徒の問題行動の未然防止に努める事業で、2009年度に県警が県教育委員会から継承。延べ70校にサポーターを派遣してきた。
18年度は和歌山・紀の川・岩出3市の10校に9人(紀の川市の2校は1人が掛け持ち)が常駐し、学校内外の見回りにより、いじめや喫煙、さぼりなどの不良行為を指導・抑止する他、生徒や保護者に対応する教員へのサポートも行う。
対面式にはサポーターと派遣先の校長らが同席。黒井孝行少年課長が昨年の県内の少年非行者の増加や再犯率の高さにふれ、「いじめや虐待は子どものSOSに大人が気付けるかどうかがポイント。事案を早期に把握し、連携を密に的確に対応したい」と話し、泉利明児童生徒支援室長が「各機関が健全育成に向けた願いを寄せて課題解決に取り組み、子どもたちが有意義な学校生活を送れるよう協力お願いします」とあいさつ。その後、サポーターと各校長の紹介が行われた。