セイカが西浜に新工場建設 来年12月操業

 化学中間素材を製造・販売するセイカ㈱(和歌山県和歌山市南汀丁、竹田純久社長)は、同市西浜の西浜工業団地内に新工場と試験研究施設の増設を決め、県と立地協定を締結した。

 県企業立地課によると、新工場は高機能性ポリマー原料の需要の増加に対応するためのもので、AIやIOT、ロボットなどの実用化による新たな用途に対応する素材開発を行うため試験研究施設も建設する。

 同社は和歌山市に本社、海南市に工場を有し、高機能性ポリマー原料、ウレタン硬化剤などの製造・販売を手掛ける。同社の化学中間素材は、パソコンやスマートフォンといった身近なものから宇宙航空など幅広い分野に使用されており、高機能性ポリマーの原料となる「芳香族ジアミン」は世界シェアの80%を超えている。

 新工場と試験研究施設は来年12月の操業開始を目指し、3年間で正社員31人の新規地元雇用を予定している。