遺児学生に進学の夢を あしなが学生募金
あしなが育英会は、親を亡くした子どもたちの奨学金を支援する「あしなが学生募金」を全国150カ所で行っている。和歌山県和歌山市のJR和歌山駅前でも21・22日に行われ、次は28・29日に実施される。
毎年春と秋に行われ、ことしで47年目。関西では天王寺駅など約30カ所で行われており、県内では同駅前のみ。集まった募金は日本の遺児学生の奨学金とアフリカ・サハラ砂漠以南の国から優秀な遺児学生を選び大学への進学支援を行う「アフリカ遺児高等教育支援」に使われる。
同会はことしから給付型奨学金も導入。従来の奨学金に加えて受け取ることができ、高校・大学生の給付型奨学金のためだけで15億円が必要となる。一層費用が大きくなることから、春の募金では総額1億円を目指して活動を行っている。
和歌山駅前では奨学金を受けていたり、支援に取り組んだりしている同募金事務局の学生とボランティアの高校生がチラシを配り、募金を呼び掛けた。
事務局阪和ブロックリーダーの渡具知彩(ひかる)さん(19)は「友人が学生募金で活動していたので助けになりたいと思い昨年から参加しています。ことしから給付型奨学金も始まり、これまで以上に費用もかかるので、少しでも多くの遺児が進学の夢を諦めないで済むように、温かい支援と理解をお願いします」と話した。
募金活動は28・29日の午前11時から午後5時まで行われる。