共産が前氏を擁立 来夏の参院選和歌山選挙区
共産党県委員会は11日、来年夏の参院選和歌山選挙区(改選数1)に、新人で党県常任委員の前久氏(61)を公認候補として擁立すると発表した。
前氏は古座川町出身、南九州大学園芸学部を卒業。1986年に党県委員会勤務員となり、92年から党県常任委員を務める。参院選和歌山選挙区には同年と95年に立候補しており、いずれも落選している。
原発の再稼働や消費増税の反対、社会保障の充実などを訴え、県が誘致を進めるカジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)の反対も掲げる。
3年前の前回参院選は野党共闘で和歌山選挙区の候補者を一本化。それにより共産党は当初選挙区に立候補を表明していた公認候補を取り下げた。県委員会は今選でも「野党統一候補を実現させたい」との見解を示し、今後の進展次第では立候補しない可能性も残した。