プロ球団のビジネス講義 和大でオリックス

プロ野球「オリックス・バファローズ」の球団職員がマーケティング戦略について学生に講義する特別出張講座が16日、和歌山県和歌山市栄谷の和歌山大学で開かれた。

オリックス野球クラブ㈱が主催し、ことしで4回目の開催。6月9日に県営紀三井寺公園野球場で行われる同チームのファーム戦(対阪神タイガース)に向けた学生スタッフのリクルーティングを兼ねた講義で、約20人の学生が参加した。

同社の花木聡広報部プロジェクトマネージャーが講師を担当。プロ野球ビジネスの大きな収入源として入場料、グッズ販売、放映権をはじめとする権利ビジネス、スポンサーの4項目を紹介。安定した収入の確保には観客動員が必要不可欠だとし、ファン拡大の重要性を強調した。

また野球文化の紹介や普及、浸透を図るための「ファームプロジェクト」についても説明。同野球場を含む近畿圏の6球場を拠点にファーム戦を展開していることにふれ「地域の祭りが行われるくらいの感覚で参加してほしい」と来場を呼び掛けた。

同日は午後1時の試合開始予定で、雨天中止。当日入場料は高校生以上1200円(前売り1000円)、小中学生600円(同500円)。試合当日は、和大生が試合の運営と試合後のイベントをサポートし、観客調査にも携わる。

球団のマーケティング戦略について話す花木さん

球団のマーケティング戦略について話す花木さん