動物愛護セ整備に寄付を 和歌山市が募集

 和歌山県の和歌山市は、今夏に着工する(仮称)市動物愛護センターの整備のため、ガバメント・クラウド・ファンディング(GCF)による寄付金を募集している。GCFのプロジェクトは同市では初めて。

 同センターは「命の大切さ」「人と動物の正しい関わり方を学ぶ」「動物にやさしい」をコンセプトに、動物の長期保護、保護動物のための屋外ドッグランの整備、譲渡会やふれあいイベントなどを開く施設の整備を検討。同市松江東の西保健センター跡に建設し、2019年秋の竣工を予定している。

 GCFは政府や自治体が行うクラウドファンディングで、寄付金の使い道に合わせて納税できるふるさと納税の一種。全国ではこれまで、徳島県でのコウノトリが安心して住み続けられるまちづくり、九州での豪雨被害支援活動など、さまざまな企画でGCFが行われている。

 同センターにはイヌとネコ合わせて90匹を収容予定。集まった寄付金は不妊手術を実施するための手術台や無影灯、薬品、殺処分ゼロを目指す長期収容のための備品に充てられる。目標金額は1800万円。

 寄付の申し込みは、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」の市のページ(https://www.furusato-tax.jp/city/usage/30201)から受け付けている。8月19日まで。

動物愛護センターのイメージ(和歌山市提供)

動物愛護センターのイメージ(和歌山市提供)