リハビリ職の養成へ 県が進出希望大受付

 和歌山県は、県に進出を希望するリハビリ職養成大学の意向表明の受け付けを5日に始めた。貸し付ける土地は県体力開発センター跡地(和歌山市中之島)。受け付けは11日まで(当日消印有効)。

 医務課によると、県では作業療法士や理学療法士を希望する約150人の高校生が県外のリハビリ養成学校に進学している実情がある。

 これまでに宝塚医療大学(宝塚市)が和歌山市内への進出を検討。大学設置場所として2019年に移転する市民図書館の跡地を活用する方向で市と協議していた。地元専門学校の和歌山国際厚生学院(和歌山市北野)も同館跡地への進出に名乗りを上げたという。その後、大学側は同館跡地への進出を辞退。同センター跡地は県が以前から提案していた候補地の一つで、大学は進出の意向を示しているという。

 条件は理学療法士や作業療法士を養成する大学で、20年4月に開学可能であること。1学年の定員100人、4年制で定員400人程度の規模としている。

 5日の定例会見で仁坂吉伸知事は「リハビリ職のニーズは増え、卒業後の就職もある。まちの活性化にもつながる」と期待を口にした。

 意向表明方法の詳細は医務課(℡073・441・2603)。