北島湊線の拡幅完成 紀の川右岸の交通便利に
和歌山県和歌山市の北島橋から紀ノ川大橋までの紀の川沿いを東西に連絡する都市計画道路北島湊線の拡幅工事が完成した。6日には同市湊の河川敷で完成を祝う会が開かれ、仁坂吉伸知事や尾花正啓市長はじめ県・市職員、地元自治会の関係者らが万歳三唱で完成を喜んだ。
同線は、市北部を横断する紀の川右岸道路の一部。これまでは幅員3・8㍍の1車線道路にもかかわらず、利用者が多く対向が困難な状況が続いていた。円滑な通行を確保するため、2012年度に都市計画決定し、県が事業主体となり整備を進めていた。
県道路建設課によると、区間は同市北島から湊にかけての1380㍍。今回の整備では1車線から2車線道路に変更し、片側が幅員3㍍、路肩50㌢、全幅7㍍に拡幅した。
完成により、国際拠点港湾である和歌山下津港(和歌山北港区)から同市田屋の国道24号までの紀の川右岸道路の未改良区間が解消。第二阪和国道や近畿自動車道紀勢線などへのアクセスが向上し、広域交通ネットワークの強化が期待されている。
完成を祝う会は雨の中行われ、仁坂知事は「完成により、この辺りの生活が格段に便利になる。和歌山発展の役に立てばうれしい」、尾花市長は「通勤の渋滞緩和だけでなく、産業用道路としても機能を発揮できる。市の発展に期待している」とそれぞれあいさつ。その後、来賓が祝辞を述べ、万歳三唱で完成を祝福した。