農業交流推進で意見交換 台湾副大臣が来和

 日本の農林水産副大臣に相当する、台湾行政院農業委員会副主任の李退之(リ・トゥイジ)氏が12日、和歌山市役所を訪れ、尾花正啓市長と農業分野などの交流推進について意見を交わした。

 李副主任は、台北駐日経済文化代表処経済部次長代理の戴徳芳氏、台湾貿易センター大阪事務所長の林志鴻氏、台南市台日友好交流協会理事長の郭貞慧氏らと共に来県し、和歌山市布引の農業の取り組みや和歌浦でのアサリの資源回復事業などを視察した。

 市役所市長室で尾花市長と面会した李副主任は「和歌山に来ると大事な場所に帰ってきたような気分になる。都会のそばで、空港も近い和歌山は農業、観光どちらにも発展の見込みがある。これからも台湾との交流を発展させていきたい」と述べ、尾花市長は「台南市に行った時にはお世話になった。先日は和歌山市議会と高雄市議会が友好交流を締結できた。今後は農業分野の交流も考えていきたい」と応じた。

 その他、尾花市長と李副主任一行は、和歌山市産ショウガのジンジャーエールを飲みながら、台湾と和歌山の気候や農業、旬を迎える和歌山のモモの魅力などを語り合った。

 李副主任ら一行は13日には京都を訪れた他、国内数カ所を視察した。

李副主任㊧から記念品を受け取る尾花市長

李副主任㊧から記念品を受け取る尾花市長