防災に役立つ技術を伝授 ボーイスカウト
日本ボーイスカウト和歌山連盟(仙石康盛理事長)は17日、防災に役立つ知識や技術をゲーム形式で楽しみながら学ぶイベント「全国防災キャラバン」を、和歌山県和歌山市中のイオンモール和歌山で開いた。
ボーイスカウト日本連盟とイオンモール㈱が主催する全国的な取り組みの一環で、3年目のことしは和歌山を含む70会場で実施。「備えよ常に」をモットーに掲げ、電気・ガス・水道などがない環境でのキャンプなどを体験するボーイスカウトの活動は、災害時に役立つ知識や技術を多く含んでいることから、イベント参加者の防災意識を高め、スカウト活動への理解を深めてもらおうとキャラバンを開いている。
和歌山会場では、和歌山連盟のメンバー約60人が、多彩な用途があるロープの結び方や、靴がない場合に足を守る新聞紙のスリッパの作り方を学ぶブース、発泡スチロール製のブロックを積み上げ、地震発生時のブロック塀の倒れ方を体験するコーナーなどを設置。災害時に役立つさまざまな日用品をテントの中に入れ、子どもたちが入って確認し、覚えて紙に書き出すゲームも行った。
親子連れらが多く訪れ、楽しみながら防災の知識と技術を身に付けていた。
和歌山連盟の山本一郎連盟長(82)は「キャンプを経験すると、人が何人集まったときに必要な水の量やトイレの数がどうなるのか、食事の分配の方法なども学べる。もしもの災害時にも役立つボーイスカウトの活動を知ってもらいたい」と話していた。