大賀・ベトナムハスが競演 平池緑地公園
約2000年前の地層で見つかった種子から広がった「大賀ハス」とベトナムの国花であるベトナムハスが、和歌山県紀の川市貴志川町の平池緑地公園で薄桃色の大輪を咲かせている。
同市の大賀ハスは2007年に和歌山大賀ハス保存会と美浜町から青洲の里に分根され、10年に青洲の里から同公園に分根された。15年には青洲の里からベトナムハスが分根され、美しいハスの競演を楽しめる。
どちらのハスも例年は6月下旬から7月上旬が見頃だが、ことしは大賀ハスの開花が1週間ほど遅く、ベトナムハスは例年並みという。
24日には6回目となった毎年恒例の「大賀ハス観蓮会」が開かれ、多くの人でにぎわった。
式典で中村愼司市長は、ベトナムの国花であるベトナムハスにふれ「ハスをきっかけに国際交流を進めてはどうか」とあいさつ。県選出の国会議員や市議らが祝辞を述べた後、地元の「箏楽会」による箏の演奏、表千家茶道クラブによる野だて、ハスの葉に注いだ飲み物を茎から飲む「象鼻杯」の体験などが行われた。
訪れた人は水辺を歩いてハスの花を楽しみ、盛んにカメラを向けるなどしていた。花は午前中が見頃だという。