データサイエンス連携協定 和大とオークワ

和歌山大学(瀧寛和学長)と㈱オークワ(神吉康成社長)は3日、データサイエンス分野での人材育成や共同開発を進めるため連携協定を締結した。オークワが有するビッグデータを和歌山大学の授業で活用し、データサイエンティストの育成を目指す。

連携協定では、オークワの持つ売上データや顧客動向などのマーケティングに関するデータを活用。大学に提供し、先入観のない立場からデータ分析による新たな知見や課題発見の糸口を探る。

データは、8月からシステム工学研究科の学生と同社担当者による演習形式の授業で活用。ビジネス課題に答えを出すデータサイエンティストの育成や人材交流、実践的教育の開発や共同研究を進め、同分野の向上を図る。両者が同分野で連携協定を締結するのは初めて。

協定締結式は和歌山市栄谷の同大で行われ、瀧学長は「より広くさまざまな分野での共同プロジェクトの開拓や研究者、学生の交流を進めたい」とあいさつ。神吉社長は「今回の締結がより開かれた分野での交流に発展し、地域社会へ貢献する協働プロジェクトになると確信している」と述べた。

協定書を手に瀧学長㊧と神吉社長

協定書を手に瀧学長㊧と神吉社長