分野を超えて共演 8日まで文協美術工芸展

和歌山文化協会(森本光子会長)美術工芸部の第56回展が8日まで、和歌山県和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国2階ギャラリー龍門で開かれている。

38人が1人1点ずつ、日本画や洋画、木版画、工芸、書道、写真、水墨画、俳画など、さまざまな分野の作品を一堂に展示している。

作品は、ヒマワリをイメージしたという森本会長の愛らしい紅型(びんがた)染、甲骨文字「望」を題材にした湊一男さんのユニークな書、深い森の緑が湖に映る静かな朝の情景を描いた清水達三さんの日本画など多彩。愛をテーマに和歌の世界感を存分に表現した優美な書、青色のグラデーションが美しい刺しゅう作品なども並ぶ。

落ち着いた色合いで雑賀崎の夕日を描いた同部の吉村明夫部長(79)は「さまざまな分野の作品が並ぶ展覧会は珍しい。今回のために創作したという作品が多く、新鮮さがあるのでは。会員それぞれ、普段の作品の雰囲気とは少し違った表現を見てもらえると思います」と話していた。

午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。

多彩な分野で見応えのある作品が並ぶ

多彩な分野で見応えのある作品が並ぶ