100回記念の夏開幕 高校野球和歌山大会
第100回全国高校野球選手権記念和歌山大会が11日、和歌山県和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で開幕した。39校が参加し、26日までの14日間にわたり熱戦を繰り広げる。真夏の日差しが照りつけた開会式では各校の選手が力強い入場行進を披露し、開幕試合では、旧制和歌山中学校時代の第1回から全大会に出場している桐蔭のOBが始球式を務めた。
開会式では、昨年優勝の智弁和歌山を先頭に、南の近大新宮から選手約800人が県警音楽隊の演奏に合わせて入場。選手はスタンドで見守る保護者の声援に応えるように「イチ、ニー」と大きな声を出しながら息の合った行進を見せた。
今春の選抜大会で準優勝し、夏は全国制覇を狙う智弁の文元洸成主将(3年)が優勝旗を返還。県高校野球連盟の花本明会長は「100回を数える高校野球は名勝負で多くの人に愛されてきた。応援に感謝し全力でプレーを」とあいさつし、武部真明朝日新聞和歌山総局長のメッセージ、仁坂吉伸知事の祝辞などが続いた。
選手を代表し、市和歌山の安永樹生主将(3年)が「高校野球を支えてくださった方への感謝を胸に、仲間を信じて全力でプレーすることを誓います」と力強く宣誓した。
開会式終了後、大会は笠田―新翔の対戦で幕開け。始球式では、桐蔭のエースとして1961年夏の甲子園に出場し、準優勝を果たした森川勝年さんがマウンドに上がった。
今大会は100回を記念し、夏の甲子園に出場経験がある学校のOBらが、連日の第1試合の始球式に登場する。
日程が順調に進めば、26日に記念大会の優勝校が決定する。12日目の第1試合終了後に準決勝の組み合わせ抽選があり、20日は公立学校終業式、24日は休養日のため試合は行わない。