県内4割が不使用 チャイルドシート調査

 日本自動車連盟(JAF)和歌山支部(海瀬隆太郎支部長)は和歌山県内のチャイルドシートの使用状況調査の結果を公表し、約4割が使用していなかったことが分かった。

 JAFは6歳未満の子どもへのチャイルドシートの適正な使用を啓発することを目的に、4月21日に全国99カ所で警察庁と合同で調査を実施。全国の使用率は66・2%(前年比2・1ポイント増)で2年ぶりに上昇した。

 また、全国16カ所(8地域)で実施したチャイルドシートの取り付け状況調査では、説明書通りに正しく取り付けていたのは38・4%、チャイルドシートに正しく座っていた子どもは46・2%にとどまっていた。

 県内では2カ所、208人を対象に調査し、6歳未満の子ども全体の使用率は58・7%(前年比1・8ポイント減)と悪化。使用を義務付けられているにもかかわらず、約41%がチャイルドシートを使用していないことが明らかとなった。

 車両シートへの着座や、保護者の抱っこによる乗車が多く、同支部は「もし交通事故が発生すれば、体がベルトで固定されていないので車外に放り出される可能性があり、非常に危険な状態である」とし、チャイルドシートの必要性と着用を呼び掛けている。