アユのつかみ捕り体験 紀美野2園の年長児
紀美野町立きみのこども園(梅原智美園長)と神野保育所(山本雅世所長)の年長園児は2日、同町菅沢の川でアユのつかみ捕りを体験した。清流の一画に張られた網の中に放された約400匹を捕まえようと、園児らは大はしゃぎし、豊かな自然の中で楽しんだ。
貴志川漁業協同組合(木元伸彦組合長)の協力で約15年にわたり行われている行事。梅原園長によると、園児らは年長になればつかみ捕りができると楽しみにしているという。
ことしの年長児も、水着で川に入ると「捕りたい!」「いてる~」と大きな声を上げてアユを追い掛け、手でしっかりとつかんだ女児は「ヌルヌルしてる」と笑顔だった。
木元組合長は「幼児の頃にアユと親しんでもらい、成長したら釣りを楽しんでもらいたい」、子どもたちが楽しむ様子を見守った寺本光嘉町長は「子どもたちの健やかな成長を後押しする豊かな自然環境を守るのは大人の役目と思う。この体験で郷土愛を育むことができたら」と話していた。